転職すべきか迷うママ薬剤師へ|後悔しない判断基準

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転職したほうがいいのかな…でも、逃げてるだけかも

毎日、仕事と子育てに追われて、ふと「このままでいいのかな」と立ち止まる。かといって、お給料も人間関係も特別悪いわけじゃない。だからこそ「甘えかもしれない」「逃げかもしれない」と、なかなか踏ん切りがつかない。

そんな風に、転職すべきか迷っているママ薬剤師さんへ。

この記事は、「転職しましょう」と背中をぐいぐい押す記事ではありません。あなたが自分で、後悔しない判断を下せるようになるための記事です。

先にお伝えしておきたいのは、転職を考えることは逃げでも甘えでもないし、誰かと自分を比べて落ち込む必要もない、ということです。

この記事を読むと、こんなことがわかります。

この記事でわかること
  • 転職を「検討したほうがいいケース」と「待ったほうがいいケース」
  • 迷って決めきれないときに、リスクなく試せる方法
  • 人と比べず、自分と家族にとって納得できる選択をするための考え方

読み終えるころには、モヤモヤが少し晴れて、自分なりの“次の一歩”が見えているはずです。一緒に整理していきましょう。

目次

転職は「逃げ」じゃない

「転職なんて、ただの逃げなのかな」「同じママなのに、私だけうまくいっていない気がする」。転職を考え始めると、こんなふうに自分を責めてしまいがちです。まずはその罪悪感を、そっと下ろすところから始めましょう。

転職は「環境を整える」ひとつの手段

石の上にも三年って言うし…。ここで逃げたら次の職場でも続かないんじゃないかな

転職を考えるたびに、こんなふうに自分に言い聞かせて、ぐっと我慢してしまうことはありませんか。「ただの逃げなんじゃないか」と、自分を責めてしまう人も多いと思います。

あわあわ

転職は逃げではありません。自分と家族が心地よく過ごすために、環境を整える手段のひとつです。

私たちは、今いる場所がすべてだと思い込みがちです。けれど「合わないな」と感じるのは、あなたの能力や努力が足りないからではなく、今の環境と相性が合っていないだけ、ということがほとんどです。

私も、以前は「石の上にも三年」と自分に言い聞かせて、限界まで我慢していた時期がありました。その一方で、心のどこかでは「本当は、この働き方が合っていないだけなのかも」とも感じていたんです。やりがいはありましたが、子育てとの両立を考えたときに「この働き方をずっと続けるのは難しい」と思い、製薬会社から調剤薬局へ移りました。あのとき場所を変えたことは、逃げではなく「家庭と仕事のバランスを取り直すための一歩」だったと、今でははっきり言えます。

たとえば、植物でも日当たりや土が合わなければうまく育ちません。それは植物が悪いのではなく、置き場所の問題ですよね。人も同じで、環境を変えるだけでぐっと働きやすくなることがあります。

だから、転職を考えることにうしろめたさを感じる必要はありません。自分に合う環境を選び直そうとする前向きな行動ですよ。

他人と比べて自分を責めなくていい

同じママなのに、あの人は両立できている。私はどうしてこんなに余裕がないんだろう

SNSを開けば、子育てをしながらいきいきと働くママ薬剤師がたくさんいます。そんな投稿を見て、つい自分と比べて落ち込んでしまうことはありませんか。

実は私も、SNSで活躍しているママを見ては、「同じママなのに、どうして私はこんなにいっぱいいっぱいなんだろう」と、勝手に比べて落ち込んでいた時期がありました。

でも、そうやって誰かと比べてしまうのは、あなたが「ちゃんとやりたい」と願って頑張っているからなんです。どうでもよければ、比べて落ち込んだりしませんよね。比べてしまう時点で、あなたはもう十分頑張っています

そのうえでお伝えしたいのが、その比較は実はフェアじゃない、ということです。

子どもの年齢や人数、ご家族の協力体制、近くに頼れる親がいるか、職場までの距離、仕事の内容や量。両立のしやすさは、こうした条件の組み合わせで大きく変わります。SNSで輝いて見える「うまくいっている誰か」も、あなたとは違う条件の上に立っているだけかもしれません。

さらに言えば、SNSに映るのはその人の“良いところ”だけ。しんどい部分は、たいてい写っていないものです。

だから、他人と比べて落ち込む必要はないんです。比べるなら、去年や先月の自分と。あなたが少しでも「ちゃんとできてる」と思える選択ができていれば、それで十分前に進んでいます。

転職を検討したほうがよい4つのケース

ここからは、「転職を考えたほうがいいかもしれない」サインを具体的に見ていきます。大切なのは、全部に当てはまる必要はないということ。どれか1つでも「これだ」と感じるものがあれば、転職を考えるのは自然なことです。あまり気負わず、自分の状況を棚卸しするチェックリストとして読んでみてください。

家庭との両立が物理的に難しい

まず一番わかりやすいのが、今の働き方では、どう工夫しても家庭が回らないというケースです。

たとえば、こんな状況です。

  • 残業や急な呼び出しが多く、お迎えの時間に間に合わない
  • 通勤に時間がかかり、子どもと過ごす時間がほとんど取れない
  • 土日や祝日のシフトが外せず、家族の予定が合わない
  • 時短勤務が制度上あっても、実際には取りづらい空気がある

こうした「仕組みの問題」は、本人の頑張りでどうにかなるものではないので、環境を変える優先度が高いサインです。

私自身、時短勤務なのに仕事が終わらず、子どもを寝かしつけたあと、夜中にこっそり持ち帰り仕事をしていた時期があります。

あわあわ

私の要領が悪いだけなんだ…

当時はそう思って、自分を責めていました。でも今ならわかります。これは要領の問題ではなく、どんなに段取りよくやっても終わらない仕事量、つまり仕組みの問題だったんです。

我慢して頑張るほど、しわ寄せは子どもや自分の体に向かいます。出張のときも、保育園の送迎に間に合わないため、子どもを祖父母に預けてから移動していました。まだ小さな我が子を抱っこひもで抱えて満員電車に乗っていたら、子どもがスーツに吐いてしまったこともあります。出張のたびに預け先に悩み、子どもに負担をかけることに、限界を感じていました。

工夫や交渉でも変えられない物理的な壁があるなら、それは逃げではなく、環境を選び直すべきサインですよ。

職場の人間関係がつらい

次に見落とされがちなのが、職場の人間関係です。

たとえば、こんな状況です。

  • 高圧的な上司や先輩がいて、出勤前から気が重い
  • 質問しづらい雰囲気で、わからないことを抱え込んでしまう
  • ミスをしたときに、フォローではなく責められる
  • 子どもの体調不良で早退・欠勤するたびに、嫌な顔をされる

人間関係のつらさは、「自分が我慢すればいい」と後回しにされがちです。でも、相手がいることなので、自分の努力だけでは変えにくいのが厄介なところです。

とくに少人数の職場では合わない人がいても逃げ場がありません。毎日のことだからこそ、ボディブローのようにじわじわ効いてきます。

出勤前に動悸がする、休みの日も職場のことを考えてしまう。そこまで来ているなら、それは我慢が足りないのではなく、合っていないだけ。気の持ちようで片づけなくて大丈夫ですよ。

心や体に”黄信号”が出ている

3つめは、心や体が出している不調のサインです。これは一番見過ごされやすく、でも本当は一番優先してほしいケースです。

たとえば、こんな状況です。

  • 朝起きても疲れが取れず、ぐっすり眠れない
  • 食欲がなくなった、または食べすぎてしまう
  • 理由もないのに涙が出たり、気分が沈んだりする
  • 動悸や頭痛、胃の痛みなど、検査では異常が出ない不調が続く
  • 日曜の夜になると、月曜が憂うつでたまらない

ここで挙げたサインは、心や体の病気が隠れていることもあります。つらさが強い、2週間以上続く、日常生活に支障が出ている。そんなときは、転職を考えるより先に医療機関(心療内科・内科など)に相談してください。自己判断はせず、専門家に診てもらうことが何より大切です。

病気ではなかった場合や、治療をしながら働き方も見直したい場合に、環境を変えることが回復の助けになることもあります。

忘れないでほしいのは、仕事は替えがきいても、あなたの心と体は替えがきかない、ということ。家族にとっても、元気なあなたがいちばんの宝物です。

体や心が「もう無理」と小さく悲鳴を上げているなら、それは甘えではありません。まずは体を守ることを、何よりも優先してくださいね。

改善しようとしたが変わらなかった

最後は、すでに行動を起こした人に向けたケースです。今の場所で何とかしようと動いてみた。それでも変わらなかった。そんなときは、転職を前向きに考えていいサインです。

たとえば、こんな状況です。

  • 上司や責任者に働き方を相談したが、改善されなかった
  • 部署異動や時短を申し出たが、通らなかった、または形だけだった
  • 「もう少し様子を見よう」と、何度も自分に言い聞かせてきた
  • 変わるのを待っているうちに、何年も経ってしまった

転職は、できれば最終手段にしたいもの。だからまず今の場所で改善を試みたあなたの選択は、とても正しいものでした。

でも、相手や仕組みが変わらないものを、自分の頑張りだけで変え続けようとするのが、実は一番消耗します。

やるだけやって変わらなかったのなら、それはあなたの努力不足ではありません。むしろ、十分にやり切った証拠です。ここまで動いてきた自分を、どうか責めないであげてください。次の環境を探し始めても、もう大丈夫ですよ。

転職を待ったほうがよいケース

ここまで読んで「やっぱり転職かも」と感じた方もいるかもしれません。でも反対に、今は少し待ったほうがいいケースもあります。ここで言う「待つ」は「動くな」という意味ではありません。あとで後悔しないために、いったん立ち止まって確かめてみよう、という前向きな提案です。焦らず、自分がどちらに近いか見ていきましょう。

現職で改善の余地がある

まだ試していない手が残っているなら、転職の前にそれを試す価値があります。

たとえば、こんな状況です。

  • 悩みを、上司や同僚にまだ相談できていない
  • 時短・勤務日数・部署異動など、使える制度をまだ試していない
  • つらさの原因が特定の人で、その人の異動や退職で変わる可能性がある
  • 入職して日が浅く、慣れれば解決しそうな段階

私は、転職を考えていることを同僚にこぼしたとき、「社内の異動じゃダメだったの?」と言われてハッとしたことがあります。「そういえば、異動という手をまだ試していなかった」と。結局その異動願はすぐには通らず、希望の部署に行ける保証もなかったので、最終的に転職を選びました。それでも「やれることはやった」と思えたぶん後悔はありませんでした。

転職は、それなりに体力も時間もかかる選択です。今の場所にまだ打てる手が残っているなら、まずはそこから試すほうが負担は小さくて済みます。

ただし、ひとつ線引きをしておきます。

そもそも相談できる空気がない、時短なんて言い出せない、口にしたら責められる。そんな職場なら、それはもう「待つ」段階ではなく、前の章でお話しした「転職を検討したほうがいいサインです。

あわあわ

打てる手が残っているかどうか、が分かれ目です。

もちろん、すでに動いて変わらなかった人も、前の章のとおり進んで大丈夫。でも「まだやっていないことがある」と気づいたなら、焦らなくていいサインですよ。

転職したい理由がぼんやりしている

「なんとなく疲れた」「とにかく今がイヤ」その気持ちだけで動いてしまうと、転職先でも同じ不満を繰り返しやすくなるため、ちょっと待ってください。

たとえば、こんな状態です。

  • 何が一番つらいのか、自分でも言葉にできない
  • 「ここではないどこか」へ行きたい気持ちが先に立っている
  • 転職して「こうなりたい」という姿が、まだ描けていない

理由がぼんやりしたまま転職すると、職場選びの軸が定まらず、また同じミスマッチを起こす恐れがあります。

まずは、「何がイヤで、どうなりたいのか」を自分の言葉にするのが先決です。

とはいえ、「理由がはっきりするまで何もしない」のも、もったいないんです。

実は、求人や働き方の情報を眺めたり、思いを書き出したりすること自体が、ぼんやりした理由を輪郭のあるものに変えてくれます。だから、“情報を見る”のを待つ必要はありません。次の章で、その「小さく動いてみる」方法をお話ししますね。

転職すべきか悩むなら、小さく動いてみる

ここまで読んで、「検討したほうがいい」にも「待ったほうがいい」にも当てはまる気がして、まだ決めきれない。そんな人も多いと思います。でも大丈夫。迷っているときこそ、答えを出す前に“小さく動いてみる”のがおすすめです。

とどまるのも転職するのもリスク

転職して失敗したらと思うと、怖くて動けない

その感覚はとても自然です。でも、ひとつ見落としがちなことがあります。それは、今の場所にとどまることにも、同じだけリスクがあるということです。

このまま我慢を続けて心や体をすり減らしてしまう、つらいまま何年も時間が過ぎてしまう、年齢とともに選べる道が狭くなっていく、これらは全部「動かないこと」のリスクです。

転職が怖いのも、現状にとどまるのが不安なのも、どちらも当たり前。だから、迷っているあなたは優柔不断なのではありません。両方にリスクがあることをわかっているだけなんです。だとしたら、選ぶ基準は「リスクがあるかないか」ではなく、「どちらが後悔しないか」になりますよね。

転職して後悔するのが怖い人は、よくある後悔パターンも見ておくと安心です

「転職活動」はノーリスク

リスクなしで試せる方法があります。それは、転職するかどうかを決める前に「転職活動」だけしてみること。

本当に怖いのは「辞める」という決断と「新しい職場に入る」こと。でも、求人をながめる・転職サイトに登録する・エージェントに今の悩みを話す、それだけなら今の職場を辞める必要はありません。情報収集だけして応募しなくても良いし、紹介された求人を断ってもかまいません。

「転職する」と「転職活動する」は、まったくの別物です。活動するだけならノーリスクで、手元には判断材料だけが残ります。

転職活動で見えてくる4つのこと

実際に少し動いてみると、頭の中で悩んでいるだけでは見えなかったことが見えてきます。

  • 他にどんな職種や働き方があるのか
  • 労働環境のリアル(通勤・時短・残業の有無・休みやすさ)
  • 自分の市場価値(年収の相場)
  • 続けられそうな仕事・働き方か

私は、「正社員のままがいいけれど、もう残業はしたくない」とエージェントに正直に伝えたことがあります。そんな都合のいい話はないと思っていたのですが、“残業なしの準社員”という制度がある会社を紹介してもらえて、転職が実現しました。年収がどれだけ下がるか不安でしたが、思っていたほど低くならず、それなら、と踏み切れたんです。動いてみて初めて、「自分が選べる選択肢」が見えました。

たとえ転職しなかったとしても、他の選択肢が分かるだけで今の働き方への向き合い方が変わります。前の章で話した「転職したい理由がぼんやりしている」人も、実際に動くと「自分が本当に嫌だったのはこれだ」という輪郭がはっきりしてきます。

自分に合う働き方か気になる人はこちら

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知るだけなら何も失いません後悔しない判断は、情報がそろってはじめてできるもの。その第一歩を、今日ほんの少しだけ踏み出してみてくださいね。

まとめ|人と比べず、あなたと家族が笑顔でいられる選択を

最後に、この記事の要点を振り返ります。

  • 転職は逃げではありません。あなたと家族が心地よく過ごすために、環境を整える手段のひとつです。
  • (1) 家庭との両立が難しい (2) 人間関係がつらい (3) 心や体に黄信号 (4) 改善しても変わらない。そんなときは転職を前向きに考えていいサイン。反対に、(1) まだ打てる手がある (2) 理由がぼんやりしているなら、少し待つのも立派な選択です。
  • 転職するかしないか、決めきれなくても大丈夫。「転職活動」だけならノーリスクです。動いてみると、悩んでいるだけでは見えなかった選択肢が見えてきます。

転職するかどうかに、たったひとつの正解はありません。大切なのは、誰かと比べるのではなく、あなたとあなたの家族が笑顔でいられる働き方を、あなた自身が選ぶことです。

あわあわ

完璧じゃなくて大丈夫。あなたが笑顔でいられる場所を、自分で選んでいいんですよ。

まずは「どんな選択肢があるんだろう」と覗いてみるところから。その小さな一歩を、今日そっと踏み出してみてくださいね。

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